東京駅の丸の内駅舎を出ると、目の前に広い石張りの広場が開けます。赤れんがの駅舎、整えられた街路樹、その先へ延びる行幸通り。高層ビルの谷間に空が大きく残され、東京の中心でありながら、どこか呼吸のできる場所です。 震災前の街区を古地図で見る この空間は、都市の威厳を示す舞台としてだけつくられたのではありません。丸の内は、二度の大きな破壊をくぐっています。 1923年の関東大震災では、周辺の建物が倒れ、火が迫り、夜には行き場を失った人々が東京駅前や皇居前へ押し寄せました。1945年には空襲によって東京駅の屋根と ...